近畿大学通信課程で図書館司書を目指すブログ

社会人が司書資格の取得を目指すブログ

司書資格を取得しました!

無事、後期のメディア授業にて「情報サービス演習」と「情報資源組織演習」を合格することができ、これで司書資格の条件となる全ての科目の単位を取得することができました。
学習の手引を見ると、来月には修了証書が届くようなので、楽しみです。

最終的には、以下の成績となりました。
個人的には点数というのは先生の志向や趣味によるところも大きいと思っているのであまり気にはしていませんが、一つ「可」となってしまったのは残念でした。

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司書資格の勉強を振り返ってみると、日頃、我流でネット検索を多用している中で、学術的な「正しい」情報検索手法について学ぶことができたのが一番良かったかなと思います。
現代において情報検索リテラシーは基礎科目と言えると思うのですが、残念ながら私が学生のころに情報検索に関して深く教わった記憶は無いです。
もちろん、現在では利用教育も過去に比べて盛んになっており、改善されている部分もあると思います。

リファレンス等の情報サービスについては、テキストで学習するものというよりも実践で身につけるものという印象をうけました。
リファレンスサービスについてはシステム化の研究もかなり進んでいるようですが、対人コミュニケーション部分などまだまだ人の力が必要な部分も多いので、リファレンス技術をもった司書というのは図書館サービスにおいて重要な要素となるはずです。

あと、個人的に最も面白かった科目は図書館史でしょうか。私は歴史はとても好きで、図書館もとても好きなので、その両方の要素を持つ科目は当然面白かったです。
また、次点は生涯学習概論です。生涯学習は個人的に社会の進歩のためにものすごく重要なものだと思っています。しかし、生涯学習という考え方は、文科省がそれなりの予算を割いて施設を建てたり施策を行ったりしている割に、一般認知度(もしくは一般の方の生涯学習への取り組み)は低いのではないでしょうか。生涯学習という考え方くらいは中学や高校で学んでもいい気がします。(もしかしたら既にそうなっており、私が忘れているだけかもしれませんが・・・)

一方で、私の大学時代の専門は情報工学の特にWeb検索や自然言語処理等だったのですが、目録法などの分類手法については若干時代遅れ感がありました。
学術を学ぶ上での基本として、これまでの技術の進展の流れを抑えるのはもちろん重要だと思いますが、カード目録等のレガシー技術の解説に割く時間を減らして、最新の検索技術についてもう少し触れてもいいかなと思います。


全体を振り返って、図書館に少しでも興味がある人なら、司書の勉強をしてみるのは価値があると思います。いち利用者として何気なく利用していたOPACやリファレンスサービスなどがどのような理論に基づき行われているのか、またそもそも図書館はなぜ設置される必要があるのかなど、学ぶべきことは多いと思います。


ともあれ、無事予定どおり1年で司書資格を取得することができてほっとしております。
このブログについても、おそらくこれで最後の更新となるかと思います。(何か書きたいことができたらまた書くかもしれないです笑)

これまで見ていてくれていた方、コメント頂いた方など、本当にありがとうございました!