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図書館情報資源特論 レポート(合格)

図書館情報資源特論のレポートです。これで全てのレポートに合格することができました。


設題

逐次刊行物の意義及び特性について述べ、さらにその種類について簡潔に説明せよ。  

解答

1.逐次刊行物の意義について
逐次刊行物とは、次々という意味の「逐次」と「刊行物」の合成後である。図書館用語集によると、逐次刊行物とは、「一つのタイトルのもとに終期を予定せず、巻号・年月次をおって逐次刊行される出版物」ということになる。したがって逐次刊行物とは、新聞や雑誌だけではなく年鑑や年報、不定期に発行されるニューズレターや大学の紀要などを含めた継続出版物の総称である。

2.逐次刊行物の特性について
逐次刊行物は、以下の4つの特性を持つ。

①内容の速報性
逐次刊行物は、最新の情報や研究の成果をスピーティに掲載し速報できるため、時代に合った情報を提供できるという特徴がある。
②内容の特定性、部分性
図書がある一つのテーマに対して十分な紙面を費やし、論述をまとめるのに対して、逐次刊行物では、そのテーマのある部分に焦点を当てたり、断片的な事柄や限定されたテーマに対しても、雑誌記事や論文の形で情報を提供できる特徴がある。
③刊行の継続性
年鑑・白書のようにいくつかの巻に別れて類似した体裁で継続して出版されるので、データや数値の変化を過去に遡って知ることができる。
④執筆の多元性・多次性
逐次刊行物においては通常は複数の執筆者がそれぞれの論文・記事を掲載しているため、相互に関係を有していないという面で多元的と言える。また、記述内容がオリジナルな場合も、紹介記事である場合もあり、一次資料と二次資料が混在しているという特徴もある。

以上のような特性を有する逐次刊行物は、通常は販売期間を過ぎると在庫がなくなるので、バックナンバーを調査したい場合には、図書館を利用することになる。各種年鑑・新聞などは図書館でも利用価値の高い資料の一つである。ただし、逐次刊行物を管理する際には、タイトルの変更前後での継続性を担保するためにその変遷を関連付けて明確に記録しなければならない。

3.逐次刊行物の種類について
逐次刊行物には、以下の様な種類がある。

①雑誌
雑誌とは、「同じ誌名のもとで、無期限に継続的に刊行され、巻数や号数のつけられた出版物」である。図書より速報性が高いぶん、内容の質の面でバラツキもある。
雑誌は、8桁の固有番号ISSNで識別できるようになっている。また、雑誌は学術研究のための学術論文を収録している学術雑誌(Journal)と一般大衆向けの雑誌記事を掲載して市販される商業雑誌(Magazine)に大別することができる。その他の雑誌としては、官公庁の月次報告書や自治体の広報誌、団体・協会の会報誌、企業のPR誌や社内報も含まれる。
さらに、雑誌はその刊行頻度(週刊誌、月刊誌、季刊誌等)や使用言語(和雑誌、洋雑誌)、対象読者(女性誌、男性誌、幼児誌等)に細分化して区分することができる。

②電子ジャーナル
電子ジャーナルとは、電子機器を利用して提供される雑誌のことである。電子雑誌、電子ジャーナル、オンライン雑誌、オンラインジャーナルといった呼称がある。現在では、「主にインターネットを通じて電子的に配信される雑誌」を電子ジャーナルとする考え方が一般的である。
電子ジャーナルには、「印刷版と電子版を両方提供する」ものと、「インターネット上のみで刊行され、対応する印刷版を持たない」ものの2つのタイプに分けられる。多くの電子ジャーナルは前者のタイプである。
電子ジャーナルの長所として、データ量に制約がないこと、出版までの持間を短縮できること、複数の利用者が同時利用できることなどがあげられる。一方で短所としては、流し読みができないことや物理的な「物」として残らないことなどがあげられる。

③新聞
日々の出来事を知らせるメディアの一つが新聞である。新聞は、ニュース報道を中心に日刊またはそれに近い頻度で刊行される、綴じていない印刷物である。
新聞には多くの種類がある。紙面内容の観点からは、あらゆる分野にわたる広範なニュースを扱う「一般紙」と、特定の産業・経済や専門分野などの話題に限定した「専門紙」に区別することができる。そのうち専門紙は、ビジネス全般の「経済紙」や特定業種のニュースをきめ細かく報じる「業界紙」、スポーツを中心に芸能や娯楽を取り上げる「スポーツ紙」、新刊の書評を専門とする「書評紙」などの種類がある。また、刊行頻度の面からは、「日刊紙」「週刊紙」「月刊紙」「不定期刊紙」といった種類が存在する。
一般紙は、配布地域別に「全国紙」と「地方紙」に分けることができる。全国紙は「読売新聞」「朝日新聞」「毎日新聞」「日本経済新聞」「産経新聞」の5紙である。地方紙は複数の都府県にまたがる広域地域を対象とする「ブロック紙」と、県単位で発行される「県紙」とにわかれる。

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図書館情報資源特論の参考文献はなかなかチョイスが難しいですが、「レポート設題集」にのっているものを真似させてもらうとこのあたりでしょうか。

図書館資料論 (図書館情報学の基礎)

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日本の参考図書

日本の参考図書

1単位ということもあるのか、学習内容としてはあまり難しくない科目でした。テキスト自体は読み物としてとても面白かったのですが、レポートとテキストがあまり一致していない印象です。

以上、図書館情報資源特論のレポートでした。

本記事が参考になりましたら幸いです。司書資格取得に向けてがんばってください!